丸真化学工業株式会社

　ペットボトル、米ぬか、サトウキビ。一見、何のつながりもなさそうなこれらは、丸真化学工業株式会社が作るポリ袋の原料として使用されているものです。

　昭和50年代まで、同社はかばんの包装用ナイロン袋の生産で豊岡の地場産業を支えてきました。その長年培ってきた技術と、「できない」といわれるものにも果敢に挑戦していく姿勢により、現在は身近な食料品・衣料用の袋のほか、全国各地の百貨店・アパレル業界用ファッションバッグも手掛けています。ポリエチレンフィルムの製造から印刷・袋加工までの一貫生産が特徴で、小ロット・多品種・短納期といった要望にも対応しています。

　また、環境に配慮した製品開発にも積極的で、国内で初めてリサイクルペットボトルを原料としたポリ袋を製品化しました。このエコ袋「リペッツ」は、普通のポリ袋に比べ、製造から焼却までに発生する二酸化炭素を15パーセントも削減することができます。また、ポリ袋と同等以上の強度を持つほか、異臭を遮断する、静電気が発生しにくいなどの長所があります。さらに米ぬかなどの植物原料を使用したポリ袋も製造し、化石資源の節約と二酸化炭素の削減に貢献しています。

（この記事は、２０１１年８月２５日発行の「広報とよおか」に掲載されたものです。）